
娘が、ある日突然、「行かない。行かない」と、目にいっぱいの涙で訴えていたことがありました。未満児保育が終わり、年少さんも楽しく保育園に行ってたのに、しばらくすると登園拒否が始まりました。保育園で遊ぶのを楽しんでいたのに急にどうしたのかなぁ~と悩みました。
いつものいい子の娘の様子が明らかに違っていたからです。
もう、腹を据えて今日の用事はすべてキャンセルにして楽しく過ごすことだけに集中しました。
謎が解けるまでの、会話を書いておきます
お天気もいいので、実家に行ったのです。おばあちゃんの知恵でも借りようかな~って感じです。
みんなでお昼を食べていたら、娘がつぶやきました。
娘:わたし、ほいくえんのごはんがいやなの。」
私:「保育園の○○さんのご飯はおいしいって言ってたよね。おいしくなくなったの?」
○○さんは、保育園でお昼を作ってくれていた調理師さんの名前です。
娘:「おいしいけど、わたし、ごはん食べれないの。」
私と母「・・・???」
娘の言葉を待ちました。
娘:「おうちでたべれるけど、保育園のごはんはむずかしいの。」
まるでなぞなぞの世界です(笑)
私:「むずかしいのは、こまったね」
と、返してみました。
そうすると、娘が言ったのはこうでした。
娘:「みんなは出来るけど、わたしだけおはしがもてないの。」
娘:「わたしだけへんなの。」
謎が解けた瞬間でした。
娘はお箸もクレヨンも上手にもてるのですよ。大好きな黒豆も上手にお箸で食べることが出来るのです。
左手で!!!
もしかして右手で全部持ち替えさせているのではなかろうか?と、脳裏をよぎりました。
娘:「はさみさんも、のりさんもわたしだけ上手じゃないの」って続きました。
辛かったんだなぁと、瞬時にわかりました。
突然の登園拒否には、きちんと理由があったのです。左利きの娘に、先生の方針のもと強制的な指導があったのです。未満児組から年少児組になって、先生が変わり、引き継ぎ(我が家では左利きを直す予定はないという方針)が出来ていなかったようでした。何はともあれ、登園拒否の理由がわかりました。このケースは、完全に子供の登園拒否に正当な理由があったということですよね。
「左利きを強制しないでください」と、保育園に申し出るだけのことなんですから。
ま、実際には、ベテラン先生VS若いママということでずいぶん失礼な話し合いがあったのですよ(笑)
先生と園長先生を相手に私は、かなりの熱が入ったトークをする事になるのです。
娘には、「左利きで大丈夫だよ」ということをきちんと伝えました。
「おうちでこっち(左)でもって、保育園でこっち(右)でもって、大変だったね。はさみさんも、のりさんも上手に出来ているんだよ。明日からは、こっち(左)の手で好きなようにお絵かきしていいんだよ。先生もいいよって言っているよ。」と、膝にのせて話ました。いうまでもありませんが、娘は、次の日からは、元気に保育園に行ってくれました。
・子供には無理な解決はすぐに親が対処する。
・登園拒否の理由を知りたいなら、話せる環境が必要。
娘と私の育児奮闘記でした。登園拒否のピンチから学べたことです。誰かのお役に立てると本音で書いた甲斐があります。お母さんもお子様も明日をわくわく楽しみに暮らせますように祈りを込めて。読んで下さってありがとうございます。